「マーガリンは体に悪い」と聞いた事はありますか?
毎朝パンにたっぷり塗って食べてるよ!という人もいるかもしれませんね。
では、似ているけれど、マーガリンとバターの違いって、なんでしょう?
改めて聞かれると、なんだったかな?なんて思いますね。
今回は、そのマーガリンとバターの違いや、
マーガリンの危険性についてご紹介します。
マーガリンとバターの違い
まずはマーガリンとバターの違いからお話ししていきます。
違いその1:原料と作り方
バターは乳脂肪から、マーガリンは植物の油からできています。
バターは牛乳や生クリームから作ることができます。
味付けには食塩を加えます。
私も小さい頃に、生クリームからバターを作った経験があります。
容器に入れて一所懸命振って作りました(*^^*)
一方、マーガリンは植物の油に水や着色料、乳化剤、食塩を加えて作ります。
乳化剤ってなんだろう…という人のためにご説明します!
乳化剤とは、そのままでは混ざらない物を、混ざりやすくするための添加物です。
マーガリンでいえば、“水と油”ですね。
水と油は混ぜても混ざりませんよね。
それを溶けたかのようにするために加えられるのが、乳化剤です。
違いその2:味と形状
バターはコクがあって香りが豊かなのに対し、
マーガリンはあっさりとした味わい。
バターは冷やすと固まりますが、
マーガリンは柔らかいですね。
冷蔵庫から出してそのままパンに塗れるので、
この点でマーガリンには便利さを感じますね。
違いその3:価格
バターは高く、マーガリンは安いです。
昔、バター不足だったころ、代わりに作られたのがマーガリンです。
ナポレオンが海外遠征に行く際、
不足していたバターの代わりに作られたことがきっかけだったそうですよ。
マーガリンに潜む危険
「マーガリンは体に悪い」と初めに言いました。
ここではそのことについてご説明していきます。
マーガリンには、「トランス脂肪酸」という成分が含まれています。
トランス脂肪酸は、牛肉や油など他の食品にも含まれているのですが、
マーガリンは他の食品に比べてトランス脂肪酸の量が多いんです。
トランス脂肪酸は、摂り過ぎると体に良くなくて、
悪玉コレステロールが増え、善玉コレステロールが減る、ということがわかっています。
- 動脈硬化
- 高血圧
- アレルギー
- 認知症
- ガン
などさまざまな病気にかかる危険性を高めてしまいます。
ここから少しややこしくなるのですが…
トランス脂肪酸は、1日に食べる食事の中で、1%未満にするようにとすすめられています。
日本人が1日に消費するカロリーは約1900カロリーなので、
それから計算すると、1日に食べていい量は、2グラム未満、ということになります。
2グラム未満と聞くと、すごく少なく感じますね。
もうマーガリンをぜんぜん食べられないんじゃ…なんて思ってしまいます。
日本人は、平均して0.92~0.96グラムのトランス脂肪酸を食べているという結果があります。
パーセントで表すと、0.44~0.47%ですので、1%未満を守れていますね。
マーガリンに含まれるトランス脂肪酸は、100グラムに対して0.94~13グラムになるそうです。
商品によって違いがあるので幅があります。
目安として、マーガリン大さじ1杯がだいたい13グラムだそうですので参考までに(*^^*)
1つ注意したいのが、トランス脂肪酸はマーガリンだけに含まれるものではない、ということですね。
マーガリンだけを気にしていては、
もしかしたら知らないうちにトランス脂肪酸を摂り過ぎているかもしれないですよ。
まとめ
以上、マーガリンとバターの違いやマーガリンの危険性についてご紹介しました。
マーガリンに含まれるトランス脂肪酸は、日々の食事の中で“取る必要がない”成分だそうです。
マーガリンが好きでたっぷり毎日塗っていた人は、
これからはちょっとだけ我慢してみるといいかもしれません。
バランスの良い食事を心がけて、美味しく健康に過ごしましょうね(*^^*)
コメント