『奨学金』とは経済的な理由などで『進学が難しい方』に向けて
国や地方自治体が学費の付与や貸与を行う制度です。
大学生にもなると50%の学生がこの『奨学金制度』を利用していると言われています。
最近では経済的に余裕があってもあえて『奨学金制度』を利用し
社会人になってから本人に支払いをさせる親御さんも増えてきていますよね。
これは今まで親がしてきた『働くことの大変さ』や『お金の大切さ』などを
本人に学ばせるためだと思われます^^
そんな『奨学金』ですが、
実際にはいつから始まり、いつまで支払いを続けるのでしょうか??
今回は奨学金の仕組みについて調べてみました!
奨学金制度の仕組み
『奨学金制度』とは国や地方自治体が制定しており、
各申し込み基準や審査をクリアすれば誰でも受けられる制度です。
中でも利用者が多いのは『日本学生支援機構』の『奨学金制度』です。
この奨学金は大きく分けて、
- 貸与:学費を借りる奨学金(利息有無)
- 給付:返済が必要のない奨学金
の2種類があります。
貸与型には利息の有無があります。
この違いとしては、
利息あり
国内の大学院/大学/短期大学/高等専門学校(4・5年生)/専修学校(専門課程)の学生/生徒が対象で
第一種奨学金よりゆるやかな基準によって選考された人に貸与します。
年(365日あたり)3%を上限とする利息付です。
なお、在学中は無利息です。
利息なし
国内の大学院/大学/短期大学/高等専門学校/専修学校(専門課程)に在学する学生/生徒が対象で
特に優れた学生及び生徒で経済的理由により著しく修学困難な人に貸与します。
どれも契約者は本人になるので、返済義務も本人になります。
また、高校在学中に『奨学金制度』の申込みをすることを『予約採用』、
大学進学後に申込むことを『在学採用』と言います。
それぞれ申込の時期が決められているので、忘れないようにチェックしておきましょう^^
一方『給付型』は『貸与型』より給付金は少ないですが
返済義務がないところが特徴です。
これらの奨学金を利用するには申込資格と基準を満たさなくてはなりません。
その基準とは、
予約採用の場合
- 該当年の3月末に高校を卒業予定
- 高校卒業後2年以内
- 高卒認定試験の合格者
さらに給付型を利用する場合は、
- 住民税非課税世帯
- 生活保護受給世帯
- 18歳の時に児童養護施設/児童自立支援施設/児童心理治療施設/児童援助ホームに入所している
- 18歳の時に里親やファミリーホームのもとで暮らしている
などの基準を満たす必要があります。
在学採用の場合
- 大学に正科生として通っている
他に学力による基準もあります。
第一種奨学金の場合
予約採用
- 高校1年~申込時までの成績が平均値3.5以上(5段階評価)
- 高卒認定試験の合格
在学採用
- 高校2~3年の成績が3.5以上(5段階評価)
- 高卒認定試験合格者で「高校2~3年の成績が3.5以上」に値すると認められたもの
- 住民税非課税世帯
また、大学2年生以上が在学採用を利用する場合は、大学での成績が、学部(学科)の上位3分の1に入っていることが条件となります。
第二種奨学金の場合
- 高校の成績が平均水準以上
- 特定の分野で優れた能力がある
- 確実に卒業できる見込みがある
- 高卒認定試験合格者
奨学金の返済はいつからいつまで続くのか?
奨学金の申込みが完了したら
実際にはいつからいつまで返済が続くのでしょうか??
例えば社会人になりたてでまだお金がない時期に返済がスタートすると
新生活も厳しいですよね><
また後に結婚をした際、奨学金の支払い期間を明確にしておかないと
今後のお金にまつわる計画が立てにくくなります。
そのためにも返済期間はしっかりと把握しておきたいものです^^
奨学金の返済は大学を卒業してから半年後にスタートします。
つまり3月に卒業をしたら
実際に支払いがスタートするのは半年後の10月です。
また、大学を中退や退学した場合も
その月から半年後になります。
社会人になって半年は返済猶予があるので
しばらくはお金に困らずに新生活を満喫できそうですね^^
奨学金の返済期間は借りた金額や利息の有無で変わってきますが、
平均では4年制大学で約300万円ほどです。
毎月15,000円ずつ返済しては約20年はかかる計算になります。
まとめ
『奨学金制度』はとても便利な制度ですが、
申込基準をすべて満たしたからと言って必ずしも審査に通るというものではありません。
もしも利用したいと考えている方は利用する奨学金制度の基準をもう一度見直し、
申込期間なども事前にチェックしておくようにしましょう!
返済が始まってからは奨学金の引き落としがあることをつねに頭に入れて
しっかりと返済していきましょう^^
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