昆布といえば、食物繊維やカルシウムや鉄分が多く含まれているので、
妊婦さんは積極的に摂りたい栄養素だと思いますが
昆布に含まれているヨウ素を摂りすぎると、
お腹にいる赤ちゃんの甲状腺に影響が出てしまうとされています。
どのくらいの量の昆布を食べていいのか、妊婦さんは一度知っておく必要があります。
お腹の赤ちゃんを守れるのは、お母さんであるあなただけです。
お腹の赤ちゃんが元気に生まれてくるように対策しましょう。
とろろ昆布と昆布の違いは?妊娠中はNG?
昆布ととろろ昆布の違い
昆布とはおなじみの海藻ですよね。
昆布はただ干しただけなのですが、
とろろ昆布は干した昆布を圧縮してから機械によって削ったものです。
そして昆布はあまりそのままで食べることがないですが、とろろ昆布はそのまま食べますよね。
そういった部分でも違いはあります。
妊娠中はNG?
妊娠中は食べ過ぎはNGだと言えます。
ただ、まったくダメというわけではないので安心してくださいね。
妊婦さんが昆布を食べてはいけないと言われているのは、昆布に含まれているヨウ素が原因です。
このヨウ素という成分は、乾燥している昆布には5グラムあたりで約12000マイクログラム
とろろ昆布には1gで約1560マイクログラムが入っています。
とろろ昆布でも結構入っていますね。
このヨウ素を妊娠中のママがとりすぎると、お腹の中にいる赤ちゃんにヨウ素が蓄積されてしまうので、産まれてくる赤ちゃんが甲状腺機能低下症を引き起こしてしまう可能性があります。
甲状腺機能低下症は、新生児のうち3000人〜5000人に一人の割合で発生するといわれているので、決して珍しい事ではありません。
早期発見ができた場合には薬を飲むことによってホルモン分泌の異常を改善する事ができるので、大きな問題はありません。
でも、発見が遅れると知的障害や発育に遅れが出る危険性があるとされているので、注意するに越したことはありません。
ちなみに厚生労働省の推奨量では、妊娠中に必要なヨウ素の摂取量は1日に220マイクログラムとされています。
万が一、1日の必要摂取量が満たされない場合には、お腹の中の赤ちゃんに必要なヨウ素を送ることができないため、胎児が流産したり先天性の異常が発症したり、最悪の場合には死産となるケースがあります。
ただ、日本人はただでさえだしや和食で昆布を摂取する機会が多いので、特に意識して摂取しようとしなくても、気付かないうち量は足りている場合が多いです。
なので「ヨウ素をたくさんとらなきゃ!」と気を付けるよりは、摂取基準量を超えないようにすることを意識した方が良いです。
妊婦さんにとっては、おなかの赤ちゃんへの影響を考えて、あまり積極的に摂らない方が良いと言えます。
妊婦さんの場合の摂取量は分かりましたが、ちなみに赤ちゃんや子供は昆布の食べ過ぎで悪影響ってあるのでしょうか?
実は赤ちゃんや子供が食べていい昆布の量って、ほーーんのちょっとなんです!
コチラの記事でご紹介しています。
茎わかめや梅昆布も食べちゃダメなの?
茎わかめ
茎わかめは名前の通り、わかめの茎部分ですよね。
茎わかめを湯どうししたものに関しては、100グラム内に含まれるヨウ素は、0マイクログラムです。
茎わかめに関しては、意外ですが安心だと言えます。
ヨウ素に関してはあまり気にする必要はないですが、どの食品に関しても食べ過ぎると体に毒になってしまいます。
特に調理されているものは水溶性の食物繊維が少なくなっていて、不溶性食物繊維が多いです。
不溶性食物繊維は摂りすぎると便秘となってしまいます。
胃腸が敏感になっている妊婦さんは気を付けましょう。
梅昆布
梅昆布というのは、梅肉を乾燥させて昆布と配合したものです。
梅昆布はそのまま食べるということはなかなかないですが、お茶としては美味しくてぐびぐび飲めますよね。
梅昆布茶はノンカフェインなので、妊婦さんでも安心して飲むことができます。
梅昆布茶は、1日1杯以下なら飲んでも大丈夫だとされていますので、飲みすぎに気を付けて飲むようにしましょう。
まとめ
- とろろ昆布1グラムで1560マイクログラムものヨウ素が含まれているので、積極的に摂らない方が良い
- 茎わかめにはヨウ素はほとんど入っていないが、食材を摂りすぎるのは栄養が偏るので過剰摂取は良くない
- 梅昆布は㏠に1杯以下なら問題はなさそう
- ヨウ素というのは、日本人の目安摂取量は約130マイクログラムだとされている
- 日本人が摂取している平均の量というのは、1日で1000マイクログラムとも推定されている。
なので、ヨウ素が含まれている食品は積極的に食べる必要はあまりない。
- 特に妊婦さんはあまり食べないほうがいい
昆布の食べ過ぎはお腹の調子が悪くなるという副作用も…。
妊娠中の下痢はあまり赤ちゃんには良くないですから、注意したいですね。
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